私が生まれたのは、沖縄がまだ返還される前の1971年。
沖縄の小さな離島、伊是名島出身の父は、「本土で錦を飾るまでは沖縄には帰れない」と、幼いころに遊んだ島の浜辺にいつも優しく咲いていた「ゆうなの花」に想いを寄せ、私に「ゆうな」と名付けました。
ハーフウチナンチュ（半分沖縄人）の私は本土で育ちましたが、幼いころから沖縄の親戚から送られてくる段ボールいっぱいの野菜や果物、ポークやおばぁが揚げたサーターアンダギー等、いつも家の中はカラフルな沖縄ぬちぐすい（命の薬）食材に囲まれていました。

　私の従兄は島でもずく漁を中心に生計を立てています。毎年新物の美味しいもずくが一斗缶で届き、天ぷらやお味噌汁など、様々なもずくメニューが食卓に並んでいました。太くてぷりぷりとした食べ応えのある海の野菜です。
東京で生活をはじめた頃、スーパー等で売られている「酢もずく」のパック商品が、私がいつも食べていたもずくとは、歯ごたえ、ボリューム、香りが全然違うことにとても驚きました。

「本当に美味しい沖縄もずく」をたくさんの人に教えてあげたい。
酢もずくだけではない、様々なレシピを紹介したい。
もずくをはじめとする様々な長寿の国沖縄ぬちぐすい食材を、世界中の人々に知ってほしい。
そんな思いが強くなり、父の故郷に対する想いも含め、2010年に「ちゅらゆーな株式会社」を立ち上げました。

　仕事を通じ、心温まる沖縄の方々や食材に出会う中で、長寿の国沖縄には伝統ある食文化、ぬちぐすい（命の薬）食材の宝庫であると日々魅了されています。沖縄にいなくても、沖縄の美ら海、空、風、いちゃりばちょーでー（出会いは縁、みな兄弟）のおもてなしの心を、食を通して感じていただけたら…

昨今、食に対する消費者の皆様の意識は高く、「安心」「安全」な食材はもちろんのこと、より「品質の高い」「環境に優しい」食材を求めていると思います。
弊社はお客様に対し「生産者の顔が見える安心・安全な食材」「健やかな毎日をサポートする食材」、そして「食卓が笑顔であふれる食材」を発掘・ご提供する企業を目指します。